Q

誰も入札しなかった場合どうなるか?

A

入札に誰も参加しなかった場合、入札が「不調」になります。
「入札不調」とは入札に誰も参加しなかった場合や、全員が辞退することを表します。
入札が不調になった後は、以下のような対応が取られることがあります。
※発注機関や案件によって対応は異なります

① 再度、入札を実施(再公告・再入札)
多くの場合、条件を見直して「再公告」し、もう一度入札を実施します。
<再公告・再入札の方法>
・入札公告をもう一度行い、参加者を募る
・入札条件を見直し(工期や仕様の緩和、予算の見直し など)
・入札参加者が集まりやすいように周知を強化
特に、最低制限価格が厳しすぎる場合や、要件が厳しすぎると不調になりやすいので、条件を調整することが多いです。

② 随意契約に切り替える(競争入札を中止)
再入札をしても参加者がいない場合、「随意契約(指名契約)」に切り替えることもあります。
<随意契約に移行される主なケース>
・入札を2回以上実施しても不調・不落になった場合
・緊急性がある案件で、入札を待っていられない場合
・競争性が低い案件で、参加する事業者がそもそも少ない場合
ただし、随意契約を行う場合も、公平性を確保するために一定の基準や手続きが必要になります。

③ 予算の見直し・事業の中止
何度再入札を行っても応募がない場合や、そもそも予算が厳しすぎる場合、以下の対応が取られます。
◆予算の見直し
・予定価格を引き上げる(工事や業務の市場価格に合わせる)
・仕様を簡素化してコストを下げる
◆事業の中止・延期
・どうしても受注者が見つからない場合、事業自体を見直すことも